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【エルヴィス・プレスリーに関するアッサンブラージュ店主の過去ブログ】


◉「フロイド・クレイマーについて」


フロイド・クレーマーの日本発売デビュー作を入荷。クレーマーは50~60年代ナッシュビルのピアノ・スタジオ・ミュージシャンとして、エルヴィス・プレスリーの60年代バックを務めて有名。いわゆる典型的な「オールディーズ」でのピアノ音は彼の演奏であることが多い。先日残念ながら亡くなった。

エルヴィスのバックコーラスであるジョーダネアーズのゴードン・ストーカーのインタビューを読んだ。以前中村とうようが「ハウンドドック」の「アーアーアー」の箇所のコーラスがおかしいと指摘していたが、実は「アーアーアー」の箇所でゴードン・ストーカーのとこころへマイクが届かなかったので、このときはカルテットではなくトリオになってしまったとか

 

◉「エルヴィス・プレスリーのそっくりさん」


福岡市中央区で出張買取りしたCD「オリオン」。エルヴィス・プレスリーのそっくりさん。覆面レスラーならぬ覆面歌手。プレスリー好きで、プロレス好きな私(特にルチャ・リブレ好き)はジャケを一目見てトキメキました。

かなりソックリです。70年代エルヴィス歌唱で、数多くいるソックリさんの中では最高クラス。プレスリー特有の間奏に入る瞬間の合いの手的なシャウトにしても、語尾のビブラートにしてもとてもセクシー。

凄いのは「サン・レコード」から発売されているということ。それだけ実力が認められている証拠です。「スージーQ」なんて無茶苦茶かっこいい。演奏は誰でしょうか。最高のスワンプ・ロックになっています。

元々「スージーQ」はプレスリーのギタリスト、ジェームズ・バートンの作曲で、プレスリー本人がカバーしていてもなんらおかしくない渋い名曲です。この曲だけでなく有名曲カバーも多く、「プレスリーがこの歌を歌っていたら」という疑似体験ができます。


◉「60年代おすすめサントラ」

 

ここ最近エルヴィスでよく聞くCDは「カリフォルニア万才/ダブル・トラブル」
のカップリング・サントラ。


「カリフォルニア万才」

1曲目「Stop, Look And Listen」まさにミッド60′sふさわしい
グルーヴィーな演奏にシャウトするエルヴィス。最高ですね。
エキゾチックな「Adam And Evil」、ムーディーなバラード「All That I Am 」
ジャングル・ビートの「Never Say Yes」、R&Bタイプのかっこいい「Spinout」
ブーツ・ランドルフのソロも良い感じの「Smorgasbord」
渋くセクシーなエルヴィスらしさ満開の「I’ll Be Back 」
バックの演奏はバディ・ハーマン、フロイド・クレイマー等の全盛期ナッシュビル陣。
ありとあらゆるタイプのサウンドを軽々と歌いきるエルヴィス。
何でこの時代のサントラが評価が低いのかさっぱり分からない。


「ダブル・トラブル」
タイトル曲「Double Trouble 」シングル「Long Legged Girl」等
これまた勢いのあるナンバーもかっこいいですが、
お勧めはジャズ風味の「City By Night 」。
ナイト・クラブの映像と相まって実に渋い。
「一郎さんの牧場でイーアイイーアイオー」
で有名な唱歌「Old MacDonald 」はラストに近くなるにつれ、
テンションが上がって行き、ロックンロール化して行くのが真骨頂。
「There Is So Much World To See 」
エルヴィスのセクシーな魅力がより発揮されるミドル・テンポのナンバー。
途中でアドリブで「イェイ」「ウッフン」なんてつい出てくるところが才能。
このようなアドリブ的なシャウトやフレーズごとの何気ない語尾の伸ばし方が
曲の中で微妙に変わっていくので、
普通の曲でもエルヴィスが歌うと退屈しない。


続けて「GO! GO! GO!/スピードウェイ」を聞く。


「GO! GO! GO!」
タイトル曲の「Easy Come, Easy Go」はよく聞くと編曲が洒落てます。
ホーンセクション、ドラムス、ギター、これらの複雑な絡みが面白いです。
ギター・ソロはスコッティ・ムーア?
「Love Machine」はモー娘。ではないですが、
ミドルテンポでサビがとても甘い感じの歌謡曲的な名曲です。
「Yoga Is As Yoga Does 」ヨガを題材にした曲ですが、
曲調はサイケデリックでもなく、

当時の瞑想文化とはほぼ遠い楽しいだけの曲。
これもメロディーが良いです。
「You Gotta Stop」。これはかっこいい。
エルヴィス映画でよく出てくるクラブでの演奏シーンでは個人的に一番好きです。
60年代ブリティッシュ・ビート・グループのような雰囲気が出ています。
「Sing You Children 」はジョーダネアーズのゴードン・ストーカーの低音が渋い。
エルヴィスとゴードンの掛け合いが聞き物。
「She’s A Machine」は熱いアップナンバー。
「マシ~ン」って発音がセクシー!


「スピードウェイ」
タイトル曲、「There Ain’t Nothing Like A Song 」と
疾走するかっこいいナンバーが続きます。
「There Ain’t Nothing Like A Song 」はナンシー・シナトラが曲後半に華を添えます。
「Who Are You 」は当時のエルヴィス・ナンバーによくあるボサノヴァ風味のムーディーな曲。
ブーツ・ランドルフの美しいサックスが素晴らしい。
ブーツのソロ・アルバムは当時日本でもよく売れてたようです。
買取でよく見かけます。
3年前に残念ながら亡くなりました。
キング・カーティスと並ぶポップス系名サックス奏者だと思います。
「Let Yourself Go」は60年代後半のロック界復活後を彷彿させる泥臭いナンバー。
メンフィス南部へ行く序曲のようです。
「Your Groovy Self」はエルヴィスでなくナンシー・シナトラの曲。
これはナンシーのヤンキー娘感をうまく発揮させたR&Bタイプの曲だと思ったら
ナンシーの一連のヒット曲を書いたリー・ヘイゼルウッドの曲でした。


※今回は「ワークス・オブ・エルヴィス」と「魅惑のエルヴィス」
二冊の書籍を参考にさせていただきました。